コーチング 脳科学

スコトーマを使えばオリジナルの育児ができる

 

スコトーマというものを上手に使うと子育ての問題解決になります。そのスコトーマの使い方についてお伝えしますね。

 

スコトーマとは?

スコトーマとは「心理的盲点」のことです。

興育児の問題がある場合、その解決方法が目の前にあっても気づくことができません。

これは盲点なので、外したほうがいいと思う方も多いでしょう。しかし、スコトーマを外すだけではなく、コントロールして使うことができるのです。

スコトーマを外し、逆に使うことで子育てにも活用することができます。

 

スコトーマは外すだけではない

スコトーマを外す、ということはよく言われています。

スコトーマとは心理的盲点のことなので、ないほうがいい感じがします。

例えば、やりたいことがない、ゴールが見つからない、という人は、それらがスコトーマの中に隠れてしまっているからです。だから、この場合は、スコトーマを外したら、やりたいことやゴールが見つかるので、「外したほうがいい」となります。

また、ゴールを設定したけど、達成方法が見えてこない、という場合も、達成方法はスコトーマに隠れています。だから見つけられないのです。この場合も、スコトーマを外したほうがいいとなるでしょう。

このようにスコトーマを外すことは、コーチングの中でもとても重要なことです。

しかし、スコトーマは外せばいい、というわけではありません。

まず、スコトーマを完全に外すことはできません。

人間が生きている以上、必ずスコトーマがあるのです。例えば、貧乏な人がお金持ちになったとします。これはスコトーマが外れて、お金の稼ぎ方がわかったからです。

すると、今度は貧乏な人のことがスコトーマに隠れるようになります。このように、スコトーマというのは、どうしても生じてしまうものです。これは、スコトーマがないと、人間は生きていけません。

また、スコトーマがないと頭がパンクしてしまうという理由があります。

スコトーマが完全にない状態、というのはないですが、もしそうなると、目の前の人誰だかわからない、ということになります。これは何々さん、とわかるということは、他のものと区別している、ということです。

しかしスコトーマがなくなると、区別がつかなくなります。

情報が捨てられないので、境界線がわからなくなります。こんな感じなので、生きてはいけなくなるのです。

脳の処理能力にも限界があります。スコトーマを持っておかないと、なんでもかんでも頭の中に入ってきて、追いつかなくなるのです。

カクテルパーティー効果と言って、大勢の人がいるときでも、自分と話している人の声はよく聞こえます。

そして雑音は聞こえなくなります。これもスコトーマがあるからで、全部の人の話を聞くことはできません。聖徳太子でも同時に聞くのは10人なのです。

スコトーマを外すことは大事ですが、スコトーマを作ることも大切です。

 

スコトーマを利用しよう

ではスコトーマをどう利用したらいいかというと、情報を捨てるために利用します。

言い方を変えると、集中する、ということです。

100m走の選手は、ピストルの音と、ゴールまでの道のりに集中していますね。

そうでなくては、勝てないでしょう。ピストルの音ではなくて、競技会場内の雑談に気を取られていたら、出遅れてしまいます。

また、ゴールまでのコース以外のものに気を取られていたら、曲がってしまったり、どこかへ行ってしまうでしょう。まっすぐにゴールを見て、他のものがスコトーマになっていないといけません。

もうお分かりになるかと思いますが、ゴール達成においても同じことが言えます。

ゴール達成に集中していないと、ゴールは達成できない、ということです。だから、あえてスコトーマを作って、集中ことが大切なのです。

ゴールに関しては、スコトーマの2つの使い方があります。

  1. スコトーマを外すことで、可能性を広げること
  2. スコトーマを作ることで、集中すること

スコトーマを外すことで、可能性を広げるというのは、スコトーマを外して新しい情報を手に入れるということです。

それは、新しいゴールであったり、新しい達成方法であったりします。

今、あなたの部屋を見渡してみて、青いものを探してみてください。

 

ではその中で、赤いものはいくつありましたか?赤いものは、スコトーマになっているので、あまり思い出せないはずです。ではもう一度見渡してみてください。

すると、赤いものがたくさん目に飛び込んできたでしょう。

このように、見方を変えることで、同じ現実を目の前にしているようでも、新情報が入ってくるのです。スコトーマを外すというのは、見方を変えるということです。これによって、ゴールの達成方法が見えたり、新しい可能性が生まれたりします。

スコトーマを作ることで集中する、というのは、あえて集中するということです。

 

1つは、コンフォートゾーンです。コンフォートゾーンというのは、ゴールから見て、今あるべき自分の姿のことです。

コンフォートゾーンを決めるときというのは、ゴールよりも明確に決めます。

どんな生活をしているのか、年収はいくら、家族構成、住んでいる場所は、など明確に決めるのがコンフォートゾーンです。

ということは、コンフォートゾーンを決めるというのは、自分の可能性を限定するということです。何でもあり、というのだと、何をしていいかわかりません。

子育ての療育で何をしていいかわからない、という人は、コンフォートゾーンができていません。だから、わからないのです。

ゴール達成するときも、この2つの構えを同時に持っていた方がいいのです。

可能性を広げることと、集中することを使えるようになれば、現実も変わるし、さらに未来の開けていくようになりますよ!

 

スコトーマを使った勉強法とは?

この考え方を育児学習に応用すると、どうなるでしょうか。

例えば、とにかく何でもいいから、たくさん知識を入れるとか、乱読する、というのは、可能性を広げる方に入ります。

自分が全然知らない分野について勉強したり、ランダムに本を選んだり、といったことをすると、スコトーマが外れて、新しい情報が入ってきやすくなるのです。

この場合、自分の判断を入れない、というがポイントです。

たまたま目に入ってきたものとか、人が選んだものとか、偶然出会ったものなどに心を開いておくことで、自分が知らない世界に足を踏み入れることができます。

自分が知っていることとか、興味があることばかり情報を入れていると、視野が広がっているようで、実はだんだん視野が狭まってきてしまうのです。

そのためダウン症の子の問題解決もある程度やり方が決まってきてしまいます。

 

スコトーマを作る方法については、育児学習の範囲を限定して集中する、ということです。

例えば、本は1冊で1まとまりの世界になっています。

知識はバラバラで乱雑になっていると、引き出すことができません。しかし、まとまっていると使えるようになります。

まとまった知識があると、尾木ママさんだったらこう考えるなとか、この本の内容から、オリジナルのおもちゃを作ろう、という感じで、アイテムとして使うことができるのです。

重要な部分を切り取っておく、ということも使えます。それがあれば、何かの時に参照できたり、引用できたりします。

これが、とにかく全部マスターしようすると挫折します。

なので、スコトーマを利用してあなたなりのアイデアを広げてみてくださいね!

 

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

この記事を書いた人

初めまして。次男はダウン症(21t標準)です。ダウン症の子を育てるうえで私が本当に大切だと思ったこと、実践して日常生活に役にたったことを書いています。興味があれば他の記事も覗いていってくださいね。

-コーチング, 脳科学

© 2024 ダウン症の子をもつ親のためのニコニコ子育てコーチング Powered by AFFINGER5