ダウン症の子育て

子育ての目標値を決めれる親決めれない親

 

子育てにも、小学校に上がるまでにはこうなってほしいとか、中学を卒業するくらいにはここまで出来てほしいといった、親が思う目標があると思います。

とてもしっかりしている親は、きちんと目標を決めて子育てしているかもしれません。しかし、目標設定をしたけど、うまくいかない。あるいは、目標設定自体ができないという方はどうしたらいいでしょうか?

それには、目標設定のコツを意識して、柔軟に考えることが必要なのですね。

 

目標設定にもコツがある

目標設定をするためには、あるコツがあります。

それは、目標へ向かうエネルギーをどうやって高めていくか、という工夫です。

その際、いろいろな視点を持っていた方が、より精密に目標設定をすることができます。

目標設定と言うと、単純に数字を上げたり、習慣を身につけるという風に視野が狭くなってしまいがちです。

視野を広げ、様々な見方を知ることで、より強力で満足のいく目標設定をすることができるようになります。

 

目標設定の2つの重要ポイント

目標設定における、重要ポイントは、2つあります。

1、やりたいことであること
2、現状の外であること

今回はこのうち、「やりたいこと」について、詳しくお伝えしていきます。

クリエイティブアボイダンスとは?

目標をやりたくないことに設定すると、その時点でどう頑張ってもモチベーションが下がってしまいます。

逆にやりたいことを目標設定すれば、自然とモチベーションが出てきます。

特に子育てにおける目標設定は、注意しないとやりたくないことになってしまいやすいです。というのも、子育ては、本当はやりたくないけど、仕方なくやっていることがあります。

その状態で、「幸せ」などの目標を設定しても、無意識でそこから逃げるように脳が働いてしまうのです。

このような脳の働きをクリエイティブアボイダンス(創造的回避)と言います。クリエイティブアボイダンスを起こすと、無駄なエネルギーを使ってしまいますので、やりたくないことは目標にしない方が賢明です。

 

やりたいことは自然にやる気が出てくる

一方、やりたいことを目標にすれば、脳の生産性が上がります。

ハーバードビジネススクールのフォーチュン500企業を対象にした研究では、そうしたカルチャーのある企業の利益は、756倍高いそうです。

実感としても、嫌々やっていることと、楽しくてやっていることで、モチベーションが全然違うことを理解していただけるでしょう。

仕事はそこそこやっているくらいだけど、趣味の世界ですごい成果を上げている人もいます。

やりたいことをやれば、その人の能力や創造力がいかんなく発揮されるのです。

ですから、それが子育てのことであってもやりたいことにする、というのは非常に重要なことです。ここで目標設定が成功するか否かが左右される、と言ってもよいでしょう。

やりたいことを深く知る

ではやりたいこととは、いったいどんなことでしょうか。

よく聞くのが、「私にはやりたいことがありません」という言葉です。

こうした方が陥っているのは、完璧主義です。

ある1種類の、完璧な、魔法のようなやりたいことがないといけない、と思い込んでいるのです。

しかしその考えでは、同じところでぐるぐると悩んで進まないということが起きてしまいがちです。

完璧主義を捨てて、もっと柔軟に、いろんな側面から考えてみましょう。

人生には様々な楽しみや幸せ、やりたいことがあると思いませんか?

 

目標設定の3つのコツ

目標設定を、より柔軟に、豊かに考えるために、3つの視点をご紹介しますね。これは『超AI時代の生存戦略 ―― シンギュラリティ<2040年代>に備える34のリスト』(落合陽一著)から引用です。

この3点の目標設定のコツを参考にして取り入れることで、より柔軟な目標設定ができるようになります。

ギャンブル性

「ギャンブル」は、「ドキドキして、たまにうまくいくという課題設定と報酬」とされています。

起業家の中には、ギャンブル的な発想を持っている方がいます。

何度も事業を潰しても、へこたれずについに事業が大成功する、というケースです。

パチンコなどのギャンブルも、たまに大当たりすることで、「射幸心」を煽って依存性をもたせています。

大当たりしたら、またやりたくなってしまうのです。大会などの競争も、こうした要素があります。

コレクション性

「収集欲」のことです。「ひたすら積み上げていくのを眺めることに喜びを見出す」ことで、「貯金が好きな人」や「コレクションが好きな人」がこれに当てはまります。

サッカーをしている人なら、大会で勝つことだけではなく、何点決めるぞ、というふうにコレクション的に楽しむこともできます。

すると、試合で勝たなくても、別の喜びを得ることができるのです。

私も、記事を書いている時は、コレクション的な楽しみがあります。良い記事がどんどん貯まっていったり、アクセスが増えて行くのが、楽しいと感じる時もあります。

心地よさ

単純な、楽しさ、美味しさ、気持ち良さなどの、快の報酬のことです。

おいしいカレー屋さんに行きたいとか、素敵な温泉に行きたい、仕事をやっていると楽しいからもっとやりたい、という快を感じることは、モチベーションの源泉になります。

この快の要素を強くしてくと、目標設定も強力になっていきます。

その時は、「五感をしっかり使って」いくことが大切です。

 

目標設定の3つのコツを融合する

以上の3つのコツは、それぞれ完全に分かれているわけではないです。

融合しているものですし、融合させることで、より強い目標設定ができるようになります。

落合陽一氏は、知り合いの野球選手に聞いたところ、「「野球が好きだ」というのも、ヒットが打てるかどうかわからないギャンブル的な要素と、コツコツと身体を鍛えて数字を重ねていくコレクション的な要素、そして単にカキーンと打つこと自体の快楽もあるという。」

と述べています。

目標設定をこのように分析して、設計してみることで、より良いものへと高めていくことができるでしょう。

例えば、コーヒーが好きだという人は、よりおいしいコーヒーが飲みたいという「心地よさ」と、新しいカフェを探す「ギャンブル」、おすすめできる店や銘柄を知っているという「コレクション」の要素を追加しても良いかもしれませんね。

私の場合のダウン症の子育てでは、より出来ることを増やしたいという「心地よさ」と、子供が出来ることを探す「ギャンブル性」と、自分なりの療育の方法を知っているという「コレクション性」があります。

 

まとめ

目標設定は、やりたいことであることが重要です。

それによって生産性が高まり、モチベーションが自然に出てきます。

やりたいことがないという人も、完璧主義を捨てて、柔軟に考えることが目標設定することができます。

目標設定の3つのコツとは、「ギャンブル」「コレクション」「心地よさ」。

これらの報酬を意識して、柔軟に目標設定することで、子供と一緒に人生の豊かな目標を作ることができますよ!

 

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初めまして。次男はダウン症(21t標準)です。ダウン症の子を育てるうえで私が本当に大切だと思ったこと、実践して日常生活に役にたったことを書いています。興味があれば他の記事も覗いていってくださいね。

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