今回は、コーチングで超重要な考え方である「絶対的な基準や価値観はない」についてお伝えしますね。
ダウン症の子の育児ではとくに、この考え方が大切です。
世の中には、これが正しい、これは間違っている、という基準はありません。
たとえば・・・・・・
・経済的に成功するのがいい
・子どもを健常者にするのがいい
・行政を信じるべき
といった絶対的なものさしはないのです。
「絶対的なものがない」ことは、
2500年前にブッダが2000年前にイエス・キリストが伝えているし、現代では数学や物理学の成果が示しています。
あなたも少し聞いたことがあるかもしれませんが、
簡単に言うと「全ては平等である」ということです。
イエス・キリストは、イエスは神だけが絶対だと考えました。ただし、神が持っている基準というのは、人間には絶対わかりません。ですから人間にとっては、絶対的な基準がないのと同じです。
つまり「これが神の考えにちがいない」「私のほうが神に近い」「これが正義だ」というのは、全て人間が作り出した幻想です。
「これが正しい」と言っている人がいたら「嘘つき」だということ。絶対的な基準がないなら、順位をつけたり、区別をすることもできません。すべてが平等というのはこういうことなんですね。
まあ、よくわからなくなってしまったかもしれませんが、とりあえず絶対的な基準、絶対的なものはないんだと理解しておくのがいいでしょう。障害があっても、なくても平等だと意識することです。そうすれば「なんで私達だけ・・・」といった無駄なネガティブ思考になやまされなくてすみます。
では、「絶対的なものがない」ことと、コーチングでいう「ゴール達成」はどう関係があるのでしょうか。
絶対的なものがない、と言っても、人間は基準がないと生きていけません。
たとえば生きていくために食べ物を食べるにしても、鉄は食べられないし、ポテトチップスばかり食べていたら健康じゃなくなるかもしれません。
また、すべてが平等と言っても、カエルと人間は区別する必要があるかもしれませんし、すべての人に同じ時間接するわけにもいきませんから、優先順位はあるわけです。
じゃあ、その基準は何によって決まると思いますか?
上で述べたように、絶対的な基準があるわけではありません。それは、
自分が作ったゴールで決まる
つまり、ゴールにとって必要か必要でないか、で全てを判断するということです。
たとえば、誰かが「結婚することが良いことだ」と言っても、自分のゴールにとって結婚することが合理的でないなら、結婚の優先度は下がります。
逆に言えば、ゴールを設定していないと、その人には基準がありません。ただ、ゴールがない人でも生きてはいますから、何かしらの基準を持っているはずですよね。
その基準は何かというと、「誰かが決めた基準」「子孫を残すために、遺伝子が決めた基準」です。
たいていの人は現状維持の基準を絶対的なものだと思い込んでいます。
だから、現状から抜け出せないんですね。まず絶対的な基準はないんだと理解して、その上で初めて自分のゴール、新しい基準を選ぶことができるようになります。
簡単にまとめますと
・絶対的な基準や価値観はない
・基準は自分が決めたゴール
とても重要なことですので、もしわからなかったらこの記事を何回も読み直してみてくださいね。