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自分を変えられなくて苦しい思いをしている人へ

 

自分を変えたい、子供を変えたい、人生を変えたい、と思っていても変えられない人も多いです。

そういうとき、人は、「変われない理由」ばかり見つけようとしています。

変われない理由があると、「こういうわけで、自分は変わらなくても良い」と納得することができるので、そこから何も変わらなくなります。

・親が悪いから
・遺伝だから
・社会が悪いから
・運がわるいから

こういったことを考えていると誰かを恨んだり、怒ったりするだけになります。原因は自分ではなくて、自分の外側に求めます。

けっして、「私がずぼらだから」などの自分で変えられるものに原因を求めません。また、簡単に変わるようなことを理由にしません。

もし、変えられるものに原因があるとすると、自分が悪いということになってしまいます。そうすると、「自分で変わらないようにしている」という事実を突きつけられてしまうので、そういうことはしないのです。

簡単に変えられない方が、自分も他の人も納得しやすいので、難しい理由にします、、

難しい理由で変われないと思いたい人はたくさんいるので、そういう人たちが集まって、その理由を強化していきます。やっぱりできないよね。社会が悪いよね。毒親のせいだね、と、盛り上がってしまうのです。自分を変えて上手くいかそう、などと考えるのは、大変なのでやりません。

この変われない理由探しは、本当に恐ろしいものです。

こういう人は、どんな境遇であっても、人のせいにしてしまいます。人からしてもらったことへの感謝を忘れて、どんなに良いことでも、悪いことに変換してしまうのです。もちろん悪いことが来たら、そのままにしておく可能性だ高いでしょう。

 

変われない理由が正しい

変われない理由を探す人は、次に、「変われない理由が正しい」という理由を考え続けます。

自分の考えや、偉い人の言ったことや、学問などを使って、徹底的に自分の説を強くしていくのです。

・社会の制度がイマイチでも、どうしようもできない
・周りがそうだから
・遺伝は科学的に何%の影響がある

などです。このようにして、自分の説をどんどん強化して、「変われない自分」もどんどん強化していきます。もちろん、他にも同じような人がいるので、強力な理論ができていきます。これは、はっきり言って「すごく無駄な時間」になります。

そういう暇があったら、上手くいっている人に会いに行けばいいし、セミナーなどでも行けばよいですね。

変われない理由を考えている人は、頭が悪いというわけではありません。少なくとも、「変われない理論」を作れるくらいには、頭がいいのです。

ただ、方向性が間違っているので、どうしても無駄なことをしてしまうのですね。

 

変わらないものに原因を求めない

変わらないものや、変えるのが難しいものに原因を求めて諦める、というのは一見楽なことに見えます。

確かに、労力も創造力も使わないのですから、その意味では楽なことは確かです。しかし、これはものすごいマイナスを含んでいます。何かというと、生命力が下がるのです。

心理学で、電気ショックを犬に与える実験があります。一方の犬は、電気ショックを止められるのですが、もう一方の犬は、止められずに、電気ショックを受け続けます。

その結果、電気ショックを止められない犬は、諦めて、へたり込んでしまいます。そして、うつ病と同じ状態になるのです。

これは、学習性無力感と言います。

変わらないものに理由を求める人は、自分から、電気ショックを止められない犬になっているのです。無力感を感じて、生命力が大幅に下がり、うつ病のような状態になる人もいます。鬱っぽくなる人もいるのですね。

楽な方に流されているつもりが、抜け出せないようなものすごく辛い状況に自分を追い込んでしまうのです。何をしても無駄だ、お先真っ暗だという感じになります。

私は催眠術を使って無気力状態から抜け出してもらうことはできるのですが、人のせいにして変わろうとしない人にセッションはできません。自分事だと思える人じゃないと、成長することはできません。

 

変わるためには、変えられるものにフォーカスする

変われない人が、変われる人になるにはどうしたらいいかというと、自分に原因があることを認めなければいけません。

自分が変わらない状態を作っているのは、自分以外にありません。

そして、自分の考えや行動は変えることができます。考え方や行動が変われば、必然的に自分を取り巻く状況は変わるのです。

ダウン症の問題なら、もっと育児を工夫したり、上手くいっている先人の親達に話をきくなどできるかもしれません。

国や遺伝や親や、過去のせいにしていたら、文句を言っているだけでいいのでとても楽です。ただそれは、いばらの道ではないかもしれませんが、地獄につながっている道です。

自分の思考や行動を変えることは大変なので、自分以外のものに責任転嫁をしたくなります。

しかし、そうやっていたら、何も変われないし、自信もなくしてしまいます。本当に人生を変えたいと思っているのなら、自分が変わると決めるしかありません。

そうしたら、自信が出てきて、余計なことは気になりません。人の気持ちを変えるのは難しくても、自分の行動や思考は変えられます。変えられることにフォーカスして、前向きに進んで行く方が本当に良いことなのですね!

 

変われる理由を考えよう

変われない人は、変われない理由を考えるというお話をしてきましたが、変わりたいなら、変われる理由を考えましょう。

変われる理由を考える脳の回路を使っていないだけなので、そこを強化してあげればいいのです。

脳の神経回路は、使えば使うほど強くなっていきます。スポーツの新しい技を覚えるのと同じことです。具体的には、変われない、できないと思ったときに、変われる理由や、できる理由を紙に書き出します。

・遺伝なので、出来ない → 出来るところを探してやろう

こんなふうに、変われる理由やできる理由を考えていきます。ないと思っても、絶対にありますので、あるという前提で探しましょう。

変われる理由が考えられるようになると、何かやってみようという気持ちになるし、どんな状況であっても解決法はあるはずだと思えるようになります。何もできない、と思っていたときよりも、やる気や自信が高まるでしょう。

具体的にやることは、小さなステップに見えるかもしれませんが、それは実は大きな違いなのです。スポーツも、毎日同じような練習をしているようでも、3年くらいやったら、比べものにならないくらい上達しています。

何かを3年もやれば、全国レベルに能力を高めることもできます。

変われる理由や、できる理由を考えて、一つ一つ試したり、実践したりしていくことがとても大切です。その積み重ねで、人生が大きく変わっていきますよ!

 

自分以外のせいにするのをやめる

そして、自分以外のせいにするのもやめましょう。もし、そう思ってしまったら、そのたびに修正しましょう。

コーチングでは、自己責任という重要な考え方があります。自己責任は、自分の思考や行動は、自分で選んでいるということです。もちろん、その結果に対しても選択があるので、その意味で結果責任も含んでいます。誰かの責任ではありません。

自分が変わらないは自己責任です。

ただ、自己責任は、一人でなんとかする、という話ではありません。自己責任をちゃんとわかっている人は、人に頼むことができます。

変われない理由を考えることも自己責任だし、今やめるか、続けるか選べるます。もちろん癖になっているからすぐに直らないこともありますが、直すと決めるのも自分で選べます。

まず、変われない理由を考えて、何かのせいにすることをやめましょう。そして、新しい思考を身につけるために、自分の考えを修正していきましょうね!

 

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初めまして。次男はダウン症(21t標準)です。ダウン症の子を育てるうえで私が本当に大切だと思ったこと、実践して日常生活に役にたったことを書いています。興味があれば他の記事も覗いていってくださいね。

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