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子供体操を親向けにアップデートする方法

あなたはダウン症の子供が幼少期の頃、沢山の本を読んで勉強したかもしれません。

とくに体の成長が周りのダウン症の子の中でも良いように、祈る気持ちで本やインターネットの情報を探しませんでしたか?

私も次男がダウン症なので、そうでした。

1歳前後からよく読んでいた本がありました。「ダウン症児の赤ちゃん体操」という本です。

少しずつ自宅でトレーニングすることで早く歩けるようになってほしいとの思いからでした。

本の要点は、ダウン症の特徴である、立った時の膝のソリを緩和させてあげたり、座ったままで移動させないようにトレーニングとしてサポートするものです。

もちろん、この体操ですべてが好転するわけではなく、親の何かしなければいけないという焦りや不安で空いた気持ちを補うものでもありました。

確かに、そんなにすぐ結果がでるわけではないです。

しかし、この本のトレーニング内容は大人こそ未来に使える発想を与えてくれます。

今回は、ダウン症の赤ちゃん体操を自分向けにアップデートする方法について話していきます。

人生を再スタートする

子供と一緒に居る時間はダウン症のお子さんをお持ちの親の場合、接触時間が増える傾向にあります。

障害者であれば通常、幼稚園や保育施設に行かせる年齢でも自宅で成長を見守る時間がどうしても必要になってきます。

必然的に関わり合う時間も増えますが、成長の遅さからストレスや不安が大きくなります。

そうなれば子供の事を好きになれなかったり、未来は暗いと思ったりします。

すると、周りの健常者や同じダウン症の友達と比べることが始まります。

他人の事は自分では全くコントロール出来ないので、さらに意識して心が疲れてきます。

なので、あなたに必要なのは、子供が生まれてからの悩み事や、これまでの人生の常識は一度捨てることです。

新しい人生をスタートさせるぐらいの気持ちです。

でも障害者である事について、もう気にしていないという人も居るかもしれません。

しかし、そういう人でも、昨日のダウン症の子供と比べて見たり、全然変わらず成長しないねと思いながら生活しているかもしれません。

何が言いたいのかというと、過去と比べたり改善しようとするのではなく、未来で凄く成長してるダウン症の子供がいると確信することです。

そうしたイメージ出来ると、今日はこういったトレーニングを子供としてみようとか、こんな遊びを考えたんだけどとか行動に現れてくるのです。

昨日、上手く行かなかったことを今日上手く出来るようにさせようというのは、現状を穴埋めしようとしているだけであり、実は「現状維持」をしている事と同じ事なのです。

ダウン症子供体操で未来をアップデートする

そこで利用出来るのが、この様なダウン症関連の本です。

専門知識ももちろん掲載されていますが、赤ちゃん体操自体はシンプルで分かりやすく、ダウン症の子供に必要な事が書いてあるし、それだけでなくダウン症の少年にも利用出来ます。

ダウン症関連の本は幼少期だけとか、あるタイミングだけで利用するのは勿体無いです。

「ダウン症の赤ちゃん体操」は、ママやパパとふれあいながら色んな感覚を意識させ、筋の緊張が弱いダウン症の子供でも上手く体を使えるように考えられています。

ある研究では、

ダウン症の子供は単純な知識は頭に憶えていけるが、複雑な思考は難しい。

その理由は、ダウン症特有の性格面と視覚器官の弱さが原因の可能性があると言われています。

脳機能は新しい情報が入ってきたら五感の刺激の強いものから記憶していきます。

視覚などの機能が弱いのであれば、他の感覚を利用してずっとトレーニングすることで効果が上がる可能性があります。

そう思えば、赤ちゃん体操はいつの世代でも利用可能です。感覚運動と体操、マッサージを取り入れて家でトレーニングするものですが、家の外に出ることでより刺激が増えます。

例えば、

  • 公園に行って鳥さんと一緒に鳥のポーズ(体操)
  • イオンでおもちゃを目で追っかけさせる(感覚運動)
  • 自然公園で両手に木を持たせてる(感覚運動)
  • 車の中で膝や土踏まずのマッサージ(マッサージ)
  • テレビを見る時に背中トントン(マッサージ)
  • スーパーで欲しいものがあったとき両手を回す(体操)
  • 車のバックミラーで見つめ合う(感覚運動)
  • 滑り台で膝の屈伸遊び(体操)
  • お風呂の湯船で膝でしゃがむ(体操)

イメージを膨らましてみてください。

未来で子供がバンバン走ったり、サッカーしたり、食器をテキパキと片付けてくれたり、なんでもいいです。自分がこうなったらいいなと思う子供の行動をイメージしてみてください。

そうすれば、いつでもどこでも赤ちゃん体操の発想が出て来ます。

未来から考えることで視点が変わりますので是非試してみてください。

そして、今あなたが読んでいる本などの情報の内容を自分なりにアップデートさせてみてくださいね。

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子供体操は親のためにある!

赤ちゃん体操や子供体操は子供の育成の為に役に立ちます。

しかし、本当に役に立つのは、親に未来からの発想を与えてくれるこういった考えです。

今、子供に対して何か上手くいっていないような事があれば、一度心を落ち着かせて子供と一緒に外に出て、遊びの中からあなたの子供が五感を感じる瞬間を見つけてみてください。

そして、寝る前に5分でも時間を作ってリラックスし、子供が凄い運動神経で活躍している未来を想像してみてください。

きっと今が変わってきます。

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初めまして。次男はダウン症(21t標準)です。ダウン症の子を育てるうえで私が本当に大切だと思ったこと、実践して日常生活に役にたったことを書いています。興味があれば他の記事も覗いていってくださいね。

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