ダウン症の子育て

ダウン症の子へ愛情が足りないと思ったらすること

ダウン症と聞いて初めは悩んで苦しんだと思います。私もそうでした。

でも時間が経つにつれて子供の障害のことを受け入れている方も多いのではないでしょうか?私は、子供は可愛いという思いが強いです。それでも思い通りの成長ではないので躓くこともあります。

最近、子供の癇癪がひどくて愛情が足りないのが原因だと考えている方は愛情の与え方を間違えているかもしれません。

今回は、ダウン症の子へ愛情が足りないと思ったらすることは何かをお話をします。

 

愛情とはなにか?

愛情とは、自己愛であり自分を大好きで誰からも批判されない感情のことです。よく愛情で繋がるといいますが、相手あってのものです。本来愛情は自分の中で持つ感情です。

自分を責めるのではなく、自分を愛おしく感じて大切だと思えるひとが愛情深いひとです。

古代ギリシアの哲学者プラトンは愛情について「愛の対象は自己であり、自己の完全性への達成動機が根底にある」と言いました。また哲学者のデカルトは、「我々にとって都合の良いものとして示されるとき、そのものに対して愛をもつ」という言葉を残しています。

つまり、自己愛の感情が愛情であり、自分愛することが出来るからこそ相手も愛せるということです。

逆に、いつも自虐的で、いつも誰かと比較して悩んでいる人は、彼女のような存在がいても愛情があるとは言えません。それは依存しているだけだからです。愛情を持っているひとは自立傾向が強いです。

自分はなんでも出来るんだと言う大きな自己肯定感を持っているからです。

 

愛情が余るまで自分を愛する

ダウン症の子に愛情が足りないのでは?と悩んでいる親は、自分への愛情が足りていません。

自分を癒すことが出来ていないので、愛情を相手に与えることが難しくなっているのです。このように愛情はお互い繋がるとか、感じるとかいうものではなく、相手に分け与えるものなのです。

多くの子供は、親に依存しているといえます。依存しなければ死んでしまいます。親から育児教育だといって厳しく躾をされた子はたしかに依存しているでしょう。一方、子供にある程度自由を与えて、好きな遊びを口を出さずにさせてもらえた子は愛情が育ちます。叱られて悪いことだと思わずに、自分はこのままでいいと思うでしょう。自己肯定感が高い状態です。このような時間が続けば愛情は相手に伝わります。

愛情あふれる家庭というのは、親も子も自分の愛情を満たしていて、お互いに分け与えているとイメージしてください。そのような関係は安心できる土台を作るでしょう。

逆に、親も自分のことをあまり好きじゃない、子供も何かしようとすると怒られてばかりだとどうでしょうか?愛情関係を築くことは無理ですよね。

この場合、子供から一方的に愛情を親に与えることが出来ないのはわかりますよね?まずは親から子供に愛情を分け与える存在でなければいけません。

 

溢れた愛情を子供に与える

愛情が足りないと思っている親は、子供を褒めれば愛情が伝わると思っています。

そのため、子供が気分が良くなれば良いと思って褒めようとします。また、マナーが悪ければしっかり叱ることが愛情だと考えます。

しかし、自己の愛情が足りていない親は、上手くいきません。子供に愛情を与えたつもりでも、それで反発されたり反応がないと不安になるからです。なので「愛情が足りない」という言葉が出てきます。

その原因は、批判を受け入れる覚悟がないからです。

自己愛が強いひとは、自分に自信があります。それは他人から否定されようと関係なく自分の人生を楽しんでいるからです。愛情がある親は、他者からの批判を受け入れる覚悟があります。受け止めてそれでもいいと思えるのです。なぜなら、愛情を受けとつてくれれば成長していくと確信しているからです。

自分を愛するために必要なことは、自分を褒めることです。そして周りに感謝することです。子育てでも頑張ったこと、よく考えて上手く行ったこと、人と違う意見をいえたこと、重い買い物を今日も持って帰ったこと、すべてを褒めてください。

たとえば、旦那が家事育児をやってくれないと嘆いても現状は変わりません。そのように考えたいのは自己肯定感が低いからです。自分は出来ないと勘違いしているのです。

自分を褒めて、褒めて自分を愛してください。そして溢れ出た愛情を他人に分け与えるのです。その時に、相手からの見返りなど何も考えないはずです。まず自分に愛情を持つこと。このような手順になれば、旦那や子供との関係も変わってくるでしょう。

 

今回は、ダウン症の子へ愛情が足りないと思ったらすることは何かについてお話しました。

愛情は、お互い感じるものではありません。自分を愛することが愛情です。そのために自分を褒めてあげることが大切です。自分の好きなことをして、納得がいく人生では自己肯定感が高まります。

他人との比較や、自分は出来ないという罪悪感も少なくなります。すると愛情が満タンになって溢れ出します。というか、相手に分け与えたくなるでしょう。

愛情が足りないと思っている親は、自分を一番に大切にして労ってあげましょう。そして、子供に沢山の愛情を分けてあげてください。きっと子供の反応も変わっていきますよ!

 

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初めまして。次男はダウン症(21t標準)です。ダウン症の子を育てるうえで私が本当に大切だと思ったこと、実践して日常生活に役にたったことを書いています。興味があれば他の記事も覗いていってくださいね。

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