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眼の前の子供の姿は事実ではない

 

あなたが見ている子供の姿は、現実であり変えようと思っても変えられないものと思っているかもしれませんが、実は本当の姿ではありません。

私たちは、子供を見て愛情を感じたり、または不憫だと嘆いたり、色々なことを考えています。それは、一日も休まることなく、自動的に思考してしまうでしょう。そして、障害を克服してほしいと祈っています。

しかし、あなたが考えていることとは全く関係なく、子どもは成長していきます。親が持つ感情とは全く関係がなく、子供には良いも悪いもなく成長していきます。

目の前の出来事がすべてだと信じ込むほど障害者の育児は難しくなっていきます。

 

子供は他人と同じ

あなたが子供に対して持っている感情は、とてもオリジナル的な考え方です。オリジナルとは、あなた自身がつくる凄く特徴的なもので、他人とは全然違うこということです。

同じ障害者の親だとしても、人生経験がまったく違うので、育児の考え方ももちろん違います。まず到底理解出来ないと思ってください。そして、あなたと他人が別人レベルで思考が違うということに気づけていません。

気づけていないということは、他人だけでなく子供に対しても気づけていないことばかりという事です。子供のことはあなたが一番良く知っていると思っていても、実は理解出来ていないことが多いです。

なぜなら、子供に良いも悪いもなく、障害がある子であっても、それが不幸か幸福かを決めているのはあなただからです。

不幸だと信じれば、不幸にな人生になるし、幸福だと確信すれば、豊かな家族になるでしょう。

あなたが他人を見る目も同じです。たとえば、お金持ちな人を見れば幸せと思うのはあたなであって、お金持ちの本人はそう思っているかわかりません。お金のトラブルに巻き込まれたり、ストレスの多い生活かもしれません。

現実の世界を決めているのは、あなたの精神性です。そして、その精神性とはこれまでどのような価値観で生きてきたか、という事です。

 

子供を真っ白に見れるようにする

あなたの価値感が子供を作っています。価値観のよって子供の見方が変わるのですね。なので今、目の前に見えている子供の姿は本物ではありません。どういうことかと言うと、変化の途中の子供を見ているに過ぎないのです。

もちろん、肉体的な成長はその通りでしょう。しかし、あなたの精神性、つまり価値観が進化することで、子供の見え方も変わります。

まるで土から出て成虫になろうとしている蝉にたとえるといいかも知れません。土の中でいる世界では見えなかったものが、地上に出て、空を飛べは異世界を俯瞰してみれるようになるのと凄く似ています。

もちろんあなたの価値観が悪いと言っているわけではありません。別の価値観を手に入れることで、目線が全然変わるのです。すると当たり前ですが、子供に対しての見方が180度変わります。

なんだかよく分からないと思っても、もし今子供のことで悩んでいるとしたら、確実の変化のルートはあなたにも存在します。蝉が本能的に地上に出てくるようにです。

まず、そのための一歩としてこのように考えてみる癖をつけてください。

世の中の全ては良い面も悪い面もあるということです。

たとえば、ダウン症の子は、知的成長が健常者の半分程度とデータが出ています。事実、私の次男もほぼ同じような曲線に沿って成長しています。このデータをみれば悪い面ばかりを考えそうになりますよね。将来のデメリットや、改善方法を探そうとか思うでしょう。そして、知的遅れにメリットなど存在しないと思うかもしれません。

しかし、よく考えてみると彼らはこの狂気の競争社会からひっそりと離れることができます。

競争が激しすぎて今や、日本で精神疾患をもつ人は、419万人もいます。東京都1000万人都市でいえば4割が精神疾患を持つ人です。

引用:厚生労働省 精神保健医療福祉の データと政策

このような競争社会がうつ病を生み、薬物障害を促進させ、家族を離散させることが多いのも事実です。そのような世界から距離をとることはメリットの一つではないでしょうか。

なので今、子供が出来ることや良い面を考えてみましょう。出来ないことがあっても、前向きに良い面はないのか考えることで、いいことが見つかるはずです。

子供を真っ白な目線で見る癖がつけば、白黒の両面が見えてきます。

 

善悪などない

もともと、善悪などないはずです。障害者に生まれて来たから悪いとか、産んだから悪いというはずがありません。なぜなら、ただの確率論だからです。統計的には、3回妊娠すれば一度は流産すると言われています。

なぜ流産するのかというと、うまく細胞分裂できなくて成長が止まるからだそうです。ということは、誰にでもその確率はあるわけです。

さらに、親子に責任があるわけではなく、全員に責任があるわけです。全員とは日本人全員のことです。障害があるとこうことは何か原因があるはずです。障害者を産んだ原因は、個人の問題と思いがちですが、この日本を作り上げたこの私達にも責任があります。環境汚染や薬害問題、ストレス社会や食べ物など、原因を追求できる日は来るのかわかりませんが、そういうことです。

なので、善悪など考えず、真っ白な頭にして、目の前の子を見てください。この週は、良い面しかみないと決めてみるのもいいですね。

眼の前の子の姿は完全な事実ではなく、途中のもので、その先には、理想の親子があると想像してくださいね。

 

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初めまして。次男はダウン症(21t標準)です。ダウン症の子を育てるうえで私が本当に大切だと思ったこと、実践して日常生活に役にたったことを書いています。興味があれば他の記事も覗いていってくださいね。

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