ダウン症の子育て

ダウン症の子に愛着がわかない時の対処法

 

今回は、なぜか愛着がわかない時の対処法についてお伝えします。

子供に愛着がわかなくて嫌になっている人がいます。とくに障害がある子をお持ちの親には多いのではないでしょうか?

その原因は、子供と意思疎通が上手くとれないと言う方が多いと感じます。思いが伝わらないので理解できません。子供が求めていることをしてあげられないので虚しくなります。

しかし、愛着がわかないと思う理由は、相手をコントロールできないからです。子供の場合はとくにそう思うかもしれませんが、それは意思疎通というより、自分の意見を相手に聞いてもらえないという感情です。

例えば、ダウン症の子であれば知的成長が遅い場合がほとんどです。子供に成長してほしいと全員の親が思うでしょう。その時、子供の言う事ばかり親が聞いていて、親の指示をまったく無視されたとしたら、なかなか愛情を持ち続けるのは難しいですよね。

子供でなくても、大人の世界でも同じではないでしょうか。上司や部下の関係でも、上司の指示をきちんと来てくれる部下のほうが、評価がよかったり、出世したりします。良い悪いはあるけれど、どちらにしても他人をコントロールしたいという思いが誰にでもあるのですね。

 

なぜ愛着がわかないのか

愛着がわかない原因は、相手をコントロールしようとするからです。

まず意思疎通が上手くいっていないと感じるのは、自分の要望に対して子供の反応がないからです。自分がお願いしている行動をとってくれないから、それだけでストレスがうまれます。自分の意見は正しいのに、それが実現しないので失敗したとか、拒否されたと感じるからです。

逆に、子供にワガママを言われても、それは子供だからあたりまえだと考えます。

しかし、自分が子供に言っていることもワガママだとは考えないのです。そうなると相手は自分の思い通りに行動してくれないので、共感もできなくなり愛情が薄れてしまいます。

親として、子供はこうあってほしいという強い思いはあるのだけど、現実とはギャップが出てきます。

 

限定合理性とは

この現実とのギャップがあるから、子育てがうまくいかないと感じるわけです。

行動経済学では、限定合理性という考え方があります。これは、人間の認知能力の話で、学者のハーバート・サイモンが1947年に提唱したもので、

「ひとはどんな行動も合理的であろうとするけれども、認識能力の限界によって、限られた合理性の事実しか起きない。」というものです。もっと簡単に言うと、知っていることの範囲があったら、その範囲レベルの結果しか帰ってこないこと。

たとえば、就活で自分にあった会社を選びたい。しかし、そもそも働いたことがないので、どういった考えで会社を選べば良いのかわかりません。その結果、コネや人が良さそう、パンフレットが良かっただけで会社を決めてしまうのが限定合理性。

つまり、経験したことがなければ、たいした考えが持てないということです。よくわからないと思う方は、体験しないと本当のところは分からないものだ、と思っていれば大丈夫です。

ダウン症の子育てでも、ダウン症の成長ことはインターネットや本で詳しく知っている人も多いかも知れません。しかし、ただ知っているだけでは意味がありません。ある事実の一面を知っているだけで、その過程や心情の変化を詳しく知っているわけではありません。家族構成や環境も違うし、何より親本人の価値観が違います。

なので、ある人には出来る子育ても、ある人には出来ない子育てが出てくるのです。

ということは、限定合理性の限定部分を広げていくことで、上手く出来ることを増やしていけます。

 

コントロール出来る範囲を広げていく

相手をコントロールしたい気持ちは誰にでもあるものですが、その思いが強すぎると弊害があります。それが意思疎通ができないと感じるのです。その理由は、自分のコントロール出来る範囲が狭いからです。狭い思いしか伝えられないから苦しいのです。

狭い思考や知識の範囲で、子供をコントロールしようと思えばおもうほど伝わりません。なぜなら、子供には理解できないからです。親の目線や知識でなく子供目線まで落として初めて理解出来ることも多いのです。

では子供と、ここでいう意思疎通を深めて愛着をもつためにどうすればいいのでしょうか?

そのためには、子供とのコミュニケーションを変える必要があります。子供を思い通りにするのではなく、あなた自身が子供の気持ちを理解したり、別のアプローチを勉強する必要があるのですね。

そして、それはやってみないとわからない。いくら悩んでも正しい答えがでるとはかぎらないということです。子育てですぐに正解が出て、子供がすくすくと成長してくれたら嬉しいですがそうはいきません。

試行錯誤しながら子育てしていくものだと、多くの人はなんとなく感じていますし、実感していますが、愛着が沸かないと繰り返しているのは試行錯誤してなくて、自分の狭い世界から子供をコントロールしたいと無意識に思っているのです。

 

新しい考え方を自分の中にインストールする

意思疎通がとれなくて愛着が沸かないとおもっているのは、自分が子供をコントロールしたいという思いが強すぎるからです。そして、その考え方は一方的過ぎることが多いので、別のアプローチを考えてみてください。

限定合理性が働くので、知らないことを知ることが大切です。しかし、あれはやってはいけないとか、悪いことだと思ってしまえば、新しい考え方を自分のなかに取り入れるのも難しくなります。すると、ますます子供との関係が悪くなるでしょう。

なので、そういった場合は別の価値観を持った人に教えてもらい、新しい考え方をインストールしてください。自分の考え方のクセを治すのが良い方法なのです。

子供に対して、そのままで良いと認めたり、子供にやってほしいことを実現するために色々な方法が思いつくようになれば、反応も見えてきます。それが愛くるしい、愛着を持つ一歩になりますよ。

 

 

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大田

初めまして。ダウン症の家族に向けて人生、楽に楽しく生きる現実的な方法をお伝えしています。コーチングで時間とお金の両方を手に入れて豊かさを実感してほしいです。興味があれば他の記事も覗いていってくださいね。

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