脳科学

幸せを無視して幸せな親になる方法

 

幸せの定義は人それぞれですが、ワクワクすることや嬉しくてほんわかするような毎日が続いているイメージがあるかもしれません。

人並みに幸せになりたいとか、幸せになるにはどうしたらいいかなと思ったことはありませんか?

多分私が思っている以上に、現状よりも幸せになりたいと思っている人は沢山いるでしょう。みんな言っていないだけで、密かに考えているかもしれません。

そして、誰もが当たり前ですが、不幸よりも幸せのほうがいいと思うはずです。ダウン症の子がいるからこそ、もっと幸せになりたい。そしたらふとした時、感じる子供の不憫さとか、自分への劣等感も気にならなくなるでしょう。

そもそも日本では、不幸でも幸せでもなんでもない人は統計上多いです。

この日本で幸せになることがそんなに難しいことでしょうか?

幸せになりたいと思うのに、そうなれないのは、幸せになろうと思っているからです。

今回は、幸せを無視して幸せな親になる方法についてお話します。

 

幸せを思うほど幸せから遠ざかる

「いや、幸せを願わなければ幸せになるのは無理でしょ?」と突っ込みたい気持ちになるでしょう。幸せになるために、健康になってとか、お金を稼いでとか、この商品を買ってとか、あなたのみのまわりには、そういった宣伝で溢れていますよね。

しかし、そのように幸せになりたい、手に入れたいと考えているというこは、「今は幸せではない」と考えていることと同じです。

本能的に脳は、自分は幸せではないと強く思っているのですね。

幸せになたいな!と思って努力すればするほど、「幸せではない」が強まっていくのです。

幸せになりたい人は、何かものを手に入れたり、◯◯スキルが身につけば幸せになれると思っています。自分にないものを必死に手に入れようと思うのですね。

だって手に入れれば幸せになれると確信しているからです。子供も、話せるようになれば、一人で何か出来るようになれば、と思います。でもそれを手に入れても、また新しいほしいものが出てきます。

子供が一人で結婚したり、一人暮らししたりするまで満足出来ません。仮に一人暮らししても、ちゃんと歯を磨いているかな?とか要求は尽きないのです。

 

幸せの条件

ということは、幸せになるためには何か条件が必要だと思っている限り、幸せにはなれないのです。

もし今、幸せの条件を満たしているとしても、いつまでのその条件が同じではなく、その状態でなくなったり、変化していくものです。

あなたは歳をとりますよね、それも変化です。高齢になれば価値観も変わるし、子供の体月も変わってきます。今住んでいる場所から離れることもあれば、何か病気になるかもしれません。

破壊、再生、回復、同期、離脱、同化、上昇、新芽

あなたも宇宙の一部なので、物事の変化は避けられません。そして、幸せになるために条件が必要だと思っていれば、いつもその変化にビクビクしながら神経質に生きていかなければなりません。

ではどのように生きていけばよいのでしょうか?

その答えは、「もう幸せだ」と思うことです。「今、凄く幸せだ」とこの瞬間からそう思えば幸せになることができます。

そうは思えないと言う方でも、それは幸せの感覚に慣れていないだけです。または、幸せになれないと信じ込んでいるのでそう考えてしまうのですね。

 

幸せの感覚

あなたが幸せだと思う感覚は、脳が作り出しています。脳が幸せだと思えるようになればいつでも幸せを作りだせます。

何かがあっても、無くても幸せだと思えるようになれば、条件など必要なくそう感じれるようになります。もう、変化にビクビクする必要もなくなり、凄くスッキリと心落ち着いた日常を暮らせるようになるのですね。

幸せになるのは、思っているほど大変じゃないです。

幸せになろうとすることをやめて、幸せだと思えば良いのです。

幸せになりたいと思えば思うほど、そうではなくなっていきます。何か条件を求めるのではなく、自分や子供が楽しいと思えることに取り組んでみてください。

外からの条件ではなく、あなたの内からくるやりたいことです。

それから、他人の幸せを考えてあげましょう。他人の幸せが自分の幸せだと思えば、それは無限に広がる幸せの世界だと思いませんか?

凄いことに、人間には、他人が幸せになると自分も幸せになるという機能が脳に備わっています。あなたが好きなことや楽しみなことも、もっと大きな視点でみると人が喜ぶことのはずです。

料理が好きな人は、料理が上手になって自分は出来ると思う自己効力感や、料理を出来る自分が素晴らしい存在だと思う自己肯定感、

それ以上に、美味し物を人に食べさせてあげられるということにも繋がりますよね。

このように今、この瞬間からやりたいこと、出来る嬉しいことにフォーカスしてみてくださいね。

親として子供に対しても同じで、すでに幸せだと感じて、ダウン症の子はこれが出来たらいいとか決めずに、あなたと子供が今楽しいと思えるものに取り組んでみましょう。

結果、色々な能力が増えるし、そしてふと気づいたら幸せがついてきていますよ。

 

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初めまして。次男はダウン症(21t標準)です。ダウン症の子を育てるうえで私が本当に大切だと思ったこと、実践して日常生活に役にたったことを書いています。興味があれば他の記事も覗いていってくださいね。

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