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ダウン症の子と幸せな未来をつくらなくても良い

 

「ダウン症の子供との未来が幸せに感じない」と思っていませんか?

障害の程度もあるし、家庭の収入や兄弟がいる場合でも想像する未来は親それぞれかもしれません。

身体能力や知力を高めれば幸せになれると思っている人もいると思います。それは健常者の親と同じ世界に戻るチケットのようなものだと考えています。

子供と一緒に良い未来が来ないと幸せだとは感じず、幸せになれないと思っています。

だから、◯◯トレーニングとか◯◯教室にいってトレーニングを探すことに余念がありません。

しかし、実際にはトレーニングをもう何年も続けている親の方が、将来に対して不安や恐怖が大きかったりします。

そこには、子供を良くすれば親の未来も良くなるという価値観があります。

そのため、「正常な子」を必死で全力で作ろうとします。正常な子が良い、正義だと勘違いします。この勘違いが起きるのも

「子供を良くすれば、良い未来がある」という価値観です。

その価値観を持っていることで、将来が幸せに感じない原因だということを理解しなければなりません。

 

子供との未来が幸せに感じないのはなぜか

将来に希望や幸せをあまり感じていない親は、子供にトレーニングや療育、能力開発をすれば良くなると思っています。

子供との未来を幸せにするために、周りの健常者と同じように正常に少しでも近づけようとします。

すると、学びが多くなります。子供の歩行方法や筋肉の付け方、論理的な思考を作る方法など、たくさん調べていきます。

子供にスキルが足りないと、自分で問題を見つけては、それを解決しようとします。そうなれば、「◯◯講座」とか「〇〇教室」を手当たりしだいに探しては通うことになり、時間と体力ばかりが消費され、その割には子供にあまり変化を感じられず、疲れてしまうのです。

こんな風に悩んでる親はたくさんいると思います。

なぜなら、「子供と一緒に幸せ」という考え方があるからです。

しかし、本当の幸せとは自己実現をすることにあります。

よく障害を持つ親の過程として、ショックから立ち直り受容する流れだと言われます。つまり最終的には障害を受け入れるということですが、多くの人は受容を単に受け入れるだけでなく、子供と同化までしてしまっています。

つまり子供の夢が自分の夢になっています。これは何も障害者の親だけではなく、健常者の親でも子供をサッカー選手にするとか、学者させようと勉強に付きっきりになっている人もいます。

すると、親は自分の思い通りに行かないことがあると、すぐに感情が出てきてしまい、怒ったり晩ごはんを抜きにするとか言い出すのです。

子供は親と同じように抽象的に考えたりイメージ化出来ないので親が何をいっているか理解不能ですが、親は子供と同化しているので親目線で指導してしまうのです。

本当の幸せとは、子供と同化して子供の人生を送ることではありません。

自分の人生のやりたいことを実現することが最大の幸せに値するのです。つまり、子供の将来と自分の将来を間違えているので、自分の中でニーズが一致せずに、

「未来が幸せに感じない」

となってしまうのです。

たとえば、仕事をされている方はうまく評価をあげて認められたり、昇給したりするためにスキルをあげたりしますよね。相手に合わせることももちろん大切ですが、まず自分が出来るようになって、周りに貢献したりすることで初めて人に教えたりするものです。

しかし、ダウン症の子に関しては子供のスキルばかりをあげようとしてしまうのです。

 

幸せになる価値観に変える

自分が幸せになるには、自分の価値観を高めることが必要です。

さらに、理想の未来は「良い生活」とは限りません。

幸せに感じない頭で考えた「不幸な未来」は、子供のためであり自分の価値観にあっていないことが多いです。

あなたにとってジーンと幸せに感じたり、ワクワクしないものであればそれは理想の未来ではありません。

本当に死ぬまでにほしい未来ではないのです。ほしい未来でなければ意味がないので考え方を変える必要があります。

それが価値観を変えるということです。価値観を変えなければ結果は一生変わりません。

そうでなければ、同じ価値観で子供に永遠と学びを与えたり、インターネットでトレーニング情報ばかりを収集する毎日になります。すると他人はどうだとか、ここが良くないとか周りと比較して評論会をはじめたり、違う方向に走ってしまいます。

特に周りとの比較は価値観を狭くしてしまうのでおすすめ出来ません。

同じ価値観のままでいるとアイデアが出てこないです。

なぜなら、自分は上手くやっているのに成果や理想に近づかない、不安が減らない、未来にワクワクしないというのは自分の思考の外に本当の価値観があるからです。

そのことに気づいて、自分のために時間を作ることや、やりたいことを書き出してみて人生でワクワクすることを見つけることです。

そのために自分に対して自己投資することです。時間だけでなくお金や人間関係を投資することで自己実現に向かって進んでみてください。

そうすれば、今の不安よりも将来の楽しみが増えてきます。それは、子供との関係をよく出来るし、子供のあら探しをするのではなく良い面を見つけて伸ばしていこうとか考え方が変わってきます。

自分の価値観を変えなければ、未来は変わりません。

今の価値観でいくら頑張ってもそこに答えはありません。その答えはあなたが思っているようなものではありません。

まだ自分が気づいていないものなのです。

 

今回は、ダウン症の子と幸せな未来をつくらなくても良いというお話をしました。

未来が幸せに感じないのは、価値観が間違っているからです。

子供の能力がよくなると未来が良くなると思い込んでいるので、自分から積極的に問題を見つけてきては解決しようとします。

しかし1つのことが良くなってもそれが、他に影響せずにそれで終わりということもあります。それでは未来につながっていきません。

必要なのは、未来から考えることで、それは自分にとっての未来であることです。

正常な子がいれば、未来は良くなるという価値観は間違っています。それは多くの健常者の親をみれは明らかです。

そうではなく、もし今不安が大きのであれば、価値観を変えることが先です。

あなたの本当の理想は、自分の価値観の外で待っています。

どんな未来が楽しそうなのか、やってみたかったことをお金や時間の制限をなくして考えてみてください。

そして自己投資をして新しい価値観を手に入れてくださいね。私のようなコーチでなくてもよいので周りに聞いたりしてみてください。

きっと新しい気づきがありますよ。

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初めまして。次男はダウン症(21t標準)です。ダウン症の子を育てるうえで私が本当に大切だと思ったこと、実践して日常生活に役にたったことを書いています。興味があれば他の記事も覗いていってくださいね。

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