ダウン症のことを人のせいにしないために自己責任の考え方が必要です。
自己責任とは?
自己責任とは、「自分の人生における選択や結果に対しては、自分に責任がある」という考え方のことです。
自己責任を意識することで、前頭前野が優位になり、エフィカシーが高まります。いかに困難な状況であっても、人間は何らかの選択をすることができます。たとえば、ダウン症の子の問題にしても
・自分で新しい手法をつくる
・助けを求める
・国に訴える
などが可能です。
そして、その結果起こることに対してもまた選択が可能です。こういうことを自己責任と言います。間違っても、「他人の力を借りない」という意味ではありませんのでご注意を!
自己責任の考え方が欠如しているとどうなるでしょうか。
ダウン症の子供のことで「自分の人生は何て不幸なんだ」と無力感を感じて自暴自棄になってしまうでしょう。
そして、自分で考えることをやめて、ただ状況に対して反応するだけになってしまいます。エフィカシーは極端に下がり、心に深い傷を残すことになるのです。
対して、自己責任の考え方を持っていると、状況を受け入れながら、未来に向かって状況に対処していくことができるようになります。
エフィカシーは高く維持され、精神的なダメージも少なくなるのです。
今持っている過去のトラウマや、これから起こるトラウマティックな出来事に対処していくためにも、この「自己責任」の考え方を常に持っておきましょう。過去のトラウマに対しては、このように考えてください。
自分が原因?
「自分にも出来事の原因の一端があった」
これは到底受け入れられない思考かもしれません。
たとえば、いじめはいじめる側といじめられる側がいなければ成立しません。
いじめっこが空気に向かって悪口を言ったり、パンチやキックをお見舞いしてみたところで、それはいじめにはならないのです。つまりいじめが成立したということは、自分と相手の間に、いじめの関係性ができたということですね。
いじめられっこもその関係性の一端を担っているのです。
ただし、このことは法的責任や道義的責任とは関係ありません。
いじめは、いじめる側が一方的に悪い、という意見があってもいいでしょう。社会的にはそうあるべきかもしれませんが、それと自分自身のマインドの使い方は別物だと理解しましょう。
さらに、縁起を見れば、全てのことは関係性でできています。
つまり全てのことに自己責任があるのです。
たとえば、ダウン症の子がうまれてたというのも、自己責任であり、そのときどう対処するかも自己責任です。人間関係に限らず、全てのことに自己責任を当てはめてみましょう。
脳の前頭前野が働き、状況を客観的に見れるようになります。そのことによって、感情自体をコントロール可能になります。
そして、過去の出来事に対する評価が変わります。
自分にも責任があったと思えば、トラウマティックな出来事が、抗えない力ではなかったと捉えることができます。自分を責めろといっているのではなく、平等に責任があるということです。
そうすると、恐怖、不安は薄らぎます。
エフィカシーも高まって、自分に対する否定的な考えもなくなっていくでしょう。
自己責任を意識することによって、過去の出来事は自分にも責任があったと捉えてみてください。
自己責任を意識することでエフィカシーが高まり、どんなことでも対処するという自信を身につけることができますよ。