ダウン症の子育て

なぜ楽に楽しく子育てできないのか?

子育てをすることは、大変なことばかりで辛いし、障害がある子をどうやったら楽しく育児出来るのか考えていませんか?

もちろん、楽な子育ては無いですが、楽しい子育てはあると思います。

そして、楽しいと思えるかは自分次第だと多くの人は分かってはいるのですが、なぜかつい、怒ってしまったり、イライラしてしまうことが多いと感じている人もいるかもしれません。

その原因は、あなた自身で自分を否定しているからです。そして、罪悪感があるから自己否定に繋がっているのですね。

なのでそこを直せば良いのです。

たとえば、自分の子供が、3歳でトイレでうんちできないのが良くないとか、4歳になっても歩けないと思うと、自分の育て方が良くないと思ったり、自分の教えが悪いと思ってしまいます。

つまり、自分を否定してしまっているのですね。

自分を拒否していると、最後には子供を生んだ、自分の存在そのものが悪いと勘違いします。

自分の子育てが正しいと思っている親は、自分の罪悪感に気づいていません。

なので、感情が全面に出てくるのです。

たとえば、子供に叱らないで、楽しく過ごしたいと思っても、自分で気づいていないと感情をとめられません。

これでは、楽しいわけもなく、ただ苦しい子育てになってしまいますよね。

 

心のエネルギーを消費する原因

子育ては、体力が必要。子供が小さいと寝る時間も少ないし、障害も色々ですが、ダウン症の子の場合は、動き始めると行動範囲が広いです。

特に、男の子のほうが大変だと聞きます。子供を発達支援センターなどに預けられている男女比の割合をみても、男子のほうが多いと感じます。

よく動く子も多いので、育児に必然的に体力が必要です。

さらに、ダウン症の子は発達が遅いのも特徴で、親の言葉が子供に上手く伝わらなくて、ストレスになります。

また、子供の気分次第をわがままだという風に感じると、もう育児放棄したくなるような気持ちになる。

すると、体力だけでなく、

ストレスからも大量に気力が奪われていくのですね。

気力が奪われている状態とは、エネルギーが足りなくなっている状態で、

脳のエネルギーを無駄遣いしています。

人の脳の割合は、体全体の組織の約2%で、

その2%の脳が、生活するのに必要なエネルギーの20%以上を消費していると言われています。

また、脳には、ホメオスタシスと呼ばれる機能があります。これは恒常性維持機能と呼ばれるもので、あなたが生きていくために、現状を維持しようとしたり、死なないように安全な環境を確保したり、安心できる心の状態をキープする仕組みです。

子供に、自分が指示したことを拒否されたり、うまくいかないと、このホメオスタシス機能が全開になって、あなたにストレスや不快感を与えて、

自分の望む状況へ変えようとするのですね。このときに凄く脳はエネルギーを使い、イライラを続けていると、頭がヘトヘトになってしまいます。

よく仕事やボランティアで、笑顔いっぱいに、一日中動き回っている人がいますが、そういう人は頭がプラスの感情で一杯でストレスがないため、脳が全く疲れていません。

なので、体を動かすエネルギーが、十分に余っているし、新しい楽しい事を考える余裕もあるのですね。

 

悩みに気づいて楽しい力を貯める

楽しく子育てしていくには、脳のエネルギーを無駄に使わないことが大切です。

そのために、ストレスやイライラの悩みの原因が何なのか知って、エネルギーを貯めておきましょう。

その原因を知るには、あなたのイライラの感情は何か、気づいて考えてみることです。たとえば、

  • 子供が走り回っている
  • ものを投げる
  • 大きな声を出す
  • 友達を叩く
  • なかなか歩けない
  • 物覚えが悪い

など、どんなときに感情が高ぶるのか思い出してみてください。

それか、イラッとしたら時に、一旦冷静になって、今イライラしているなと感じてみてください。

感情が動いているということは、

あなたの脳のホメオスタシス機能が、あなたの日常を「現状維持」させようと働いています。

つまり、そのような設定がされているかぎり、同じような状況になれば、無限ループのように、何度でもイライラするということです。

この思考を直さないかぎり、心から楽に楽しく育児をするのは難しいです。

そして、その原因が、あなたが持っている罪悪感なのですね。

たとえば、子供は親の言うことを聞かなければいけないという、考えがあったとします。子供に無視されたら感情が反応するでしょう。

この、◯◯しなければいけないという考えは、もししなければ、きっと悪いことが起きると思っているのです。

これが罪を追っている状態です。

親の言うこと聞かないとダメなので、出来ない子は悪いことが起きるし、聞かせられない自分は良くない、と自己否定しています。

この罪悪感を止めるために必要なことは、

自分を「褒めてあげる」ことです。

上手く子育て出来ない私は、良くないと思わずに、出来ている所を見つけて褒めるのです。

完全に失敗している人なんていません。ダウン症の子でも少しづつ成長しているのだから、成功している部分も沢山あるのです。

 

楽しく子育てできるイメージの方法

自分を褒めていけば、ダメな点ではなく、上手く言っている点に注目出来るようになります。

楽しくない、という気持ちにフォーカスするのではく、楽しいことはどうしたら作れるのだろうか、と考えれるようになります。

これは先に言った、脳のエネルギーが楽しいことを考えれる余裕があるからですね。

この気持を高めるのに必要なのが、理想のゴールです。

自分の理想のゴールを作ることで、自分は出来るんだという気持ちを高めてくれます。こうなりたいというものがあれば、チャレンジ出来たり、これまでとは違う行動に繋がります。

それが、現状維持をさせるホメオスタシス機能を変えていくキッカケになります。

もし、5年後、10年後、楽しい育児を満喫していて、どんなふうになっているのか、どこに住んでいて、どんな仕事をして、どんな友人が出来ているのか具体的に想像してみましょう。

今の悩みを解決したらどうなるのか、あるいは目標が出来てそれが実現して、どうなってほしいのかというイメージを持ちます。

  • 自分が楽に生活できているイメージ
  • 周りの人があなたに優しくしてくれているイメージ
  • あなたが周りに貢献できているイメージ
  • お金に余裕があって心が落ち着いて居るイメージ

など、自分にピッタリの楽で楽しいことを明確にしていきましょう。

理想のゴールを作るということは、現状維持思考を壊して、子供の考えを受け入れることができる方法です。

罪悪感を緩めて、子供の気持ちを、そのまま反応せずに受け入れることが出来るようになれば、楽になれますよ。

 

まとめ

今回は、なぜ楽に楽しく子育て出来ないのかということをお話しました。

あなたをイライラさせているのは、脳が現状を維持しようとする本能です。

子育ては、周りに迷惑をかけてはいけないという罪悪感が沢山あれば、子供の行動にいちいち感情が爆発してしまうでしょう。

逆にものすごく恐れたり、落ち込んでしまうかもしれません。

それは、自分が悪いという否定の状態だから、現状にもどそうと脳の糖(エネルギー)を無駄に使ってしまうのですね。

その状態では、楽に子育てすることや楽しいことを考えるのは難しいので、

まず、自分を否定せずに、褒めることが大切です。良いところもあると考えてみましょう。

そして、理想のゴールを作ることで、現状維持の思考から未来志向の考えになれます。もし未来の理想のあなたから現状を見てみると、大した悩みでないように見えるかもしれません。

このように、ゴール設定を上手く使うことで、楽に、楽しく子育て出来るようになっていきますよ。

 

 

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

この記事を書いた人

初めまして。次男はダウン症(21t標準)です。ダウン症の子を育てるうえで私が本当に大切だと思ったこと、実践して日常生活に役にたったことを書いています。興味があれば他の記事も覗いていってくださいね。

-ダウン症の子育て

© 2024 ダウン症の子をもつ親のためのニコニコ子育てコーチング Powered by AFFINGER5