ダウン症の子育て 脳科学

理想の就職先はダウン症の子ども本人だけが知っている

将来の就職先が不安。

次男がダウン症でうまれたとき、大きな衝撃を受けました。

この世のすべてが比較対象になり、自分の立ち位置が大きく下落したような感覚でした。

調べれば調べるほどよい情報は出てこず、人生に大きなフィルターがかかりました。

運動能力、知能など他の種類の障害者と比べて特徴がありましたし、

特に私が気になったのが、知能水準の向上性です。

健常者まではいかないにしてもある程度、親の言っている意味が分かって欲しい、

理解できなければ親子の意味がない、そんな価値観にとらわれていました。

知能から来る人生の障壁は、就職。つまり、どうやって経済的に生活していくのか。

お金の問題ですね。あなたもすごく悩んでいるはずです。

私も子供や家族のことをよく考えます。自分の未来のことはそれ以上に真剣に考えています。

一日あればそのうち2時間は考えます。どうすれば理想の未来に近づけるのか、近づいた未来は本当にやりたいことなのか?

たしかに子どもの未来である就職は、とくにダウン症の子は施設で働くと聞くことが多いかもしれません。

そうするとそんな未来がやってきます。未来を引き寄せます。

ダウン症の子はどの仕事に就職できる?一般企業への就職率は?

では、ダウン症の子は他にどのような働き口があるのでしょうか?

施設でなにか作業をするのが一般的です。多くのダウン症の方は、就労継続支援事業所で働き、月に10万円前後のお給料です。

また、雇用期間はだいたい5年から10年の範囲になっています。そして、一般企業へのダウン症の就職率は、10%以下です。

うちの子は将来そんな働くことなんて想像できない。面倒は家族がみないといけない。

兄弟姉妹にも世話をお願いするかもしれない。そんなことばかり考えているかもしれません。

しかし、世の中にはハンデをおって活躍しているひとがたくさんいます。

蔑んでみている。

信頼していない。

軽蔑している

もう今の世の中、何が就職なのかわからない時代がきています。

金澤翔子さんは、書道家。

岩崎航さんは、詩人。

あべけん太さんは、タレント。

もちろんすべての生活が一人でできているかどうか、障害の軽度重度にもよると思います。ひとりひとり違う個性だからです。

本人の未来を、親が否定しては生まれてきたあの時の過去に戻るだけです。

それよりも今をみて未来を想像してみてください。

目標を認識することでたくさんの盲点がみえてくる

なぜ未来をみるのか?それは、可能性の探求です。どんな未来をイメージするかでやることが変わります。

その機能はあなたにもあります。

あなたの脳はフルパワーで毎日活動し、たくさんのエネルギーを消費しています。

必要なものを認識する力と機能がまさしくあなたを作っています。

その機能Aが働くことで、あなたは必要な情報を取捨選択し、人生を最適化しています。

本当に必要な情報のみを受け入れ、人生に必要のないものは拒否します。

つまり目の前から消去しているのです。

例えば、私のダウン症の次男は、恐竜のおもちゃで遊ぶのが大好きでした。

お気に入りはティラノサウルスで、買ったソフビには茶色の着色がしてあり、かなりリアルです。

私と次男にとって恐竜は必要な存在になったのです。すると、普段通勤している駅の何気ないポスターでしたが私の目に突然飛び込んできました。横浜で開催される恐竜展です。しかもそのポスターは数ヶ月前から掲載されていたようで少し古びていました。

そのポスターの前を何回も通勤でとおっていたはずなのに全く存在自体に気が付かなかったのです。

あなたは自分の子どもの限界を今の時点で決めてしまっていませんか?

それはすごくもったいない事です。

もっとクリエイティブにダウン症の子どもの可能性をイメージしてみてください。

今はない、新しい仕事が未来にあるかもしれません。障害者を受け入れる企業の取り組みが大きくかわったらどうなるでしょうか?

クリエイティブな仕事の才能があるかもしれません。絵や歌はもうテレビや雑誌で活躍しているダウン症の子どもたちを見たかもしれません。

ほかにはどんなことは想像できるでしょうか?ボール遊びが得意な子であれば、何かの競技でパラリンピック、なんてことも可能です。

そうすればパラリンピックでどんな競技種目あるのかなと目を向けるようになるかもしれません。

実際に競技を見てみれば、すごく興味がわくかもしれません。

私は、友人に誘われて、これまでまったく意識していなかった「ブラインドサッカー」を見に行く機会がありました。ブラインドサッカーは目に不自由がある障害者のために、ボールに鈴がはいっており音をたよりに相手のゴールエリアにゴールする団体競技です。

音を頼りにする競技だな、とわかったためダウン症の次男に帰って鈴を聞かせて見たりしました。

これもひとつの気付きであり、盲点でした。

自分や子どもの可能性を気づいたり、確かめたりするチャンスを逃しているのは、もったいないです。

特に年齢が上がるに連れてできることもかわってくるので、その時に気がつけるように自分の盲点を外すことをオススメします。

脳の認識力を上手に利用する3つのコツ

盲点はだれにでもあります。

盲点がなければ、脳はオーバーヒートと脳科学ではいわれています。

どういうことかというと、人間は基本的に生きるのに必要な情報だけとりいれています。

それは人生の過去というフィルターをとおして、スキャンされます。

必要のないものは脳が容赦なく無視の繰り替えします。

あなたと私がみている視線は同じでも、見えているものは違うのです。それは脳の機能のパターンが人それぞれ違うからです。

ではどうしたらいいの?すべてを見ているつもりだけど、見逃しているつもりないし。

と思われるあなたは、脳に認識力を上手に利用する方法があります。短時間で出来て簡単なので是非試してみてください。コツは継続です。

  • 将来子どもが独り立ちしているイメージを繰り返す
  • 将来、子供を自分がみまもっているイメージを繰り返す

認識のふたが外れることで、違う世界が見えてくるかもしれません。

子どもの未来をゆるーく、らくーにイメージしてみてください。

youtuberでもいいかもしれません。

いきなりは難しい気持ちもあるかもしれませんが、いままでと全く違った未来が見えてくる可能性があります。

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初めまして。次男はダウン症(21t標準)です。ダウン症の子を育てるうえで私が本当に大切だと思ったこと、実践して日常生活に役にたったことを書いています。興味があれば他の記事も覗いていってくださいね。

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